ネット上で頻繁に見られる「協会が無能だから地上波で放送されない」「金儲け主義だ」という言説は、グローバルなスポーツビジネスの現場実態と乖離しています。
現代のサッカー界において、AFC予選のアウェイ放映権料は数十億円規模に跳ね上がっています。1試合あたりの放映権獲得コストが民放キー局の広告収入(スポットCM枠)の採算ラインを遥かに超過しており、地上波単独での黒字化は構造的に不可能な水準に達しました。
この放映権バブルのなかで、有料プラットフォームであるDAZNが巨額の投資を行い、配信インフラを維持しているのが偽らざる現実です。一方で、普段サッカーを観ないライト層や子どもたちが代表戦に触れる機会が激減する「ファンの先細り問題」は、サッカー界全体の深刻な課題として議論が続いています。