指先は「第二の脳」と呼ばれる。新聞紙を破る、つまむ、まるめるといった動作は、微細運動(手指の細かい動き)のトレーニングとして完璧な教材だ。親指と人差し指を使って紙を挟み、左右反対の方向へ力を込める動作は、大人には簡単に見えて1歳児にとっては高度な手先と脳の協調を要する。
さらに見逃せないのが「感情の発散」効果だ。言葉でうまく気持ちを伝えられず、かんしゃくを起こしやすい1歳児にとって、思い切り紙を破き、散らかす行為は最高のストレスリリーフになる。「ダメ!」と制裁されがちな室内で、「今日は何をやってもいい」という解放感を得られる体験は、子どもの自己肯定感を伸び伸びと育てていく。