更年期に入ると、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が急激に落ち込みます。実はこのエストロゲン、関節や腱を取り囲む滑膜(かつまく)の柔軟性を保ち、炎症を鎮める重要な役割を担っています。分泌が途絶え始めると関節内の水分量が減少し、腱や滑膜が肥厚して摩擦が生じやすくなるため、更年期の手指のこわばりや痛みが頻発するようになります。
特に朝起きてすぐの時間帯は、睡眠中に血流が滞っていることも重なり、指がこわばってグーの形から手が開きにくくなる現象が目立ちます。さらに、ホルモンバランスの乱れは自律神経の不調を招き、血管を収縮させて末梢の血行不良を引き起こすため、更年期の手首や肘の痛みへと連鎖していく経緯をたどるケースも少なくありません。