なぜこの商品は、これほど長期間にわたってデジタル空間の話題を独占し続けられるのか。その答えは、商品が持つ「余白」の大きさに存在する。TikTokやInstagram、YouTube Shortsにおいて、パッケージそのままの味をレポートする動画はすでに時代遅れだ。現在のトレンドは、いかにオリジナルのアレンジを加えるかというクリエイティビティの競演である。
ライスペーパーで包んで揚げ焼きにする「ブルダック春巻き」や、ロゼソース風に仕上げるパスタ風アレンジなど、ユーザー自身がシェフとなってレシピを発信し続けている。このボトムアップ型のコンテンツ生成エコシステムが、広告宣伝費をかけずとも常に新鮮な話題を提供し続ける無敵のエンジンとなっているのだ。消費者は単に麺を買っているのではなく、「動画のネタ」と「参加型のカルチャー」を購入していると言える。