事件後、一連の悲劇に対して立ち上がったのが母であり元プロレスラーの木村響子氏だ。響子氏は悲しみに暮れる間もなく、遺族として番組制作側の安全配慮義務や責任のあり方を厳しく問いただしてきた。訴訟や第三者委員会を通じた事実解明の要求は、過熱するリアリティ番組の裏側にあった構造的課題を公の場に引っ張り出した。
響子氏が立ち上げたNPO法人などの活動を通じ、遺族としての声は単なる被害の主張にとどまらず、社会制度そのものを動かす大きな原動力となった。歪んだインターネット空間で傷つく若者を一人でも減らしたいという想いは、今も変わらず運動の核となっている。