グラビアから映画界へと本格進出した小池栄子は、持ち前の表現力をスクリーンで爆発させます。彼女の出演作の中でも、特に映画ファンの間で伝説となっているのが、2008年公開の主演映画『接吻』(万田邦敏監督)です。
無差別殺人犯に獄中結婚を申し込むOLという狂気を孕んだ難役を演じきり、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞やブルーリボン賞主演女優賞など、国内主要映画賞を独占。劇中での鬼気迫るラブシーンや精神的な全裸とも言える熱演は、観る者に息を呑ませるほどの緊迫感を与え、これが後の「映画での濡れ場」という強烈なパブリックイメージを形成する原点となりました。
さらに2011年の映画『八日目の蝉』(成島出監督)では、新興宗教施設で育ったトラウマを抱えるルポライター・千草役を熱演。主人公(井上真央)と共に過酷な運命を辿る姿は絶賛され、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しました。肌を晒すこと以上に、人間の内面のドロドロとした感情を体当たりで体現するその姿勢が、彼女の女優としての評価を不動のものにしました。