せっかく摂取した必須ミネラルを無駄にせず、吸収率を極限まで引き上げるにはどうすべきか。臨床栄養学の最新知見に基づき、絶対に押さえておくべき実践ルールを整理した。
基本原則は「阻害要因から最低2時間離す」ことだ。コーヒーやお茶を飲む習慣があるなら、サプリの摂取前後2時間は水または白湯以外を口にしない。鉄分サプリや処方薬がある場合は、朝に鉄分、夜に亜鉛といった具合に摂取する時間帯そのものを完全に分断するのが最も確実な防衛策となる。
また、亜鉛は胃酸によってイオン化されることで吸収がスムーズになる。空腹時の摂取は胃粘膜を刺激して吐き気や胃痛を招くリスクがあるため、軽めの夕食後30分から1時間ほど経過したタイミング、あるいは就寝前の胃が落ち着いた段階で摂取するのが胃腸への負担と吸収効率のバランスにおいて理想的とされている。ビタミンCや動物性タンパク質(アミノ酸)、クエン酸を多く含む食事と合わせると、キレート作用が逆に吸収促進へと働き、体内への取り込みを後押ししてくれる。