かつて「足の踏み場もない」と形容されたJR大津駅や浜大津周辺のパニック状態は、今年ついに過去のものとなった。実行委員会が断行した全席完全予約制とエリアごとの入場制限。当初は反対の声も根強く上がっていたが、蓋を開けてみれば整然とした人の流れが生まれていた。
駅改札から会場へと続くアプローチには、リアルタイムで人の密度を解析するAIカメラを配備。滞留が発生しそうになると即座にダイナミック・ルート案内が作動し、観客をスムーズに誘導する。かつて警備員が怒号を上げていた交差点には、柔らかな誘導アナウンスとデジタルサイネージが静かに機能していた。ストレスなく足を進められる空間設計が、来場者の体験価値を根底から変えている。