保育園や幼稚園、あるいはご家庭のリビングを一瞬でお祭り会場へと変貌させる秘訣は、空間全体の「高低差」と「視覚的コントラスト」にあります。7月・8月の壁面飾りとして夏祭りをテーマに掲げる場合、単に完成したパーツを無秩序に貼り付けるだけでは、雑多な印象を与えてしまいがちです。
現場取材で見えてきた洗練された空間作りの鉄則は、壁面を「上段(空・夜空の情景)」「中段(賑わいの中心)」「下段(体験・屋台エリア)」の3層に構造化することです。上段には濃紺や黒の画用紙を背景に据え、大輪の立体花火や連なる提灯を配置します。中段には法被を着た子どもたちのキャラクターやお面を躍動感たっぷりに配し、下段にはかき氷や金魚すくいなどの屋台アイテムを並べることで、見上げるような奥行き感が生まれます。
また、折り紙の裏に両面テープで麻紐やタコ糸を渡し、ガーランド状に仕立てて天井から吊るす演出も効果的です。風が通るたびに揺れる折り紙の提灯やヨーヨーは、室内にいながら心地よい涼感と躍動感を演出し、子どもたちの期待感を最大限に引き出します。