恵比寿に潜む伝説のリスニングバー「Bar Martha」の真髄

恵比寿に潜む伝説のリスニングバー「Bar Martha」の真髄

恵比寿に潜む伝説のリスニングバー「Bar Martha」の真髄の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

カウンターの奥に鎮座するオーディオシステムは、オーディオ業界の重鎮たちをも唸らせる名機の宝庫だ。レコードを再生するターンテーブルには、力強いトルクと圧倒的なダイナミクスを誇るイギリスの名機「Garrard 301」を採用。溝に刻まれた微細なニュアンスを余すところなく拾い上げる。

その信号を増幅するのは、漆黒のガラスパネルにブルーアイズメーターが静かに明滅する「McIntosh Laboratory」のアンプ群。太く、艶やかで、温度感のあるサウンドが部屋全体に満ちていく。そして音の出口となるのは、同軸2ウェイ構造で知られる「Tannoy」の大型スピーカーだ。管楽器の息づかいやドラムのシンバルが擦れる音、ウッドベースの胴鳴りが、まるで目の前で演奏されているかのような生々しさで立ち現れる。

再生されるのは、50〜60年代のモダン・ジャズを中心とした名盤から、70年代のソウル、ロック、現代のアンビエントまで多岐にわたる。デジタルリマスターでは削ぎ落とされてしまう倍音成分が、重厚なウッドキャビネットを通じて耳だけでなく皮膚全体を心地よく包み込む。

中川 明日香
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中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。