この劇的な逆転劇を支えたのは、投手の粘り強い力投にほかならない。今大会で評価を急上昇させている2年生エース・金城は、強打の相手打線に対し、9回を投げきり被安打6、失点2と見事な試合を作った。
昨秋の段階では直球の最速は141キロにとどまっていた。しかし、この冬の徹底した体幹補強とフォーム修正が結実。今試合では自己最速を更新する148キロをマークし、打者の手元で鋭く落ちるチェンジアップが冴え渡った。中盤、満塁のピンチを背負った場面でも、物おじすることなくインコースを攻め立て、見事併殺打に仕留めてみせた。
マウンド上での冷静沈着な立ち振る舞いは、17歳とは思えぬ貫禄を漂わせている。「後ろの先輩たちが絶対に打ってくれると信じて投げていた」。捕手のミットだけを見つめて投げ抜いた128球が、逆転への呼び水となったことは間違いない。