フラッシュ(ズートピア屈指の名キャラクター)の魅力の半分以上は、あの独特の低音と引き延ばされた発声によるものだ。実は、オリジナル版でフラッシュの声を演じたレイモンド・S・パーシーは、プロの声優ではなくウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに所属する本職のストーリーアーティストだった。
共同監督のバイロン・ハワードたちが仮のアフレコ(スクラッチボイス)をパーシーに依頼したところ、言葉の間情の取り方があまりに完璧だったため、そのまま本編に採用されることになったという。プロの声優では逆に出せない、肩の力が抜けた絶妙な「脱力感」こそが、フラッシュという不滅のキャラクターに命を吹き込んだのだ。