キャリアの節目ごとに自らを解体し、再構築してきた彼女にとって、今まさに訪れているのが大きな転機だ。これまで多くのミステリー映画や重厚な作品で魅せてきたミステリアスな影を静かに脱ぎ捨て、表現の地平をさらに押し広げようとしている。
独占取材に応じた関係者が明かす最新主演作の撮影現場では、監督と連日夜遅くまでディスカッションを重ねる姿があった。役に自身を同化させるあまり、カメラが回っていない時間さえも役に身を委ねる凄絶な集中力。これまで見せたことのない生々しい感情の吐露が、現場の空気を何度も静まり返らせたという。それは単なる演劇を超えた、魂の削り合いそのものだった。