2013年から足かけ数年にわたって放映されたトヨタの企業CMシリーズ「TOYOTOWN」は、日本の広告史に残る金字塔といえます。「樹木が生い茂る不思議な街」というコンセプトのもと、映画やドラマの主役級俳優が惜しげもなく顔を揃えたこのプロジェクトは、放映されるたびにSNSやメディアで大きな話題を呼びました。
街の住人として登場したのは、堺雅人さんや満島ひかりさんをはじめ、妻夫木聡さん、前田敦子さん、木村拓哉さんといった錚々たる顔ぶれです。中でも視聴者に強烈なインパクトを残したのが、故・樹木希林さんが演じた「ジーンズの妖精・母」でした。ハイブリッドカーの静粛性や低燃費を、ユーモアと独特の存在感で語りかける姿は今なお色褪せません。
TOYOTOWNシリーズ一覧を振り返ると、クラウンやプリウス、アクアといった当時の主力モデルとともに、3代目ヴィッツのマイナーチェンジモデルも重要なポジションで登場しました。CGとオープンセットを巧みに融合させ、富士山麓などのロケーションを思わせる美しい風景の中をヴィッツが駆け抜ける姿は、単なる移動手段を超えた「暮らしを豊かにするコンパクトカー」としての魅力を鮮烈に印象づけました。