かつて「氷上のチェス」と形容されたゲーム展開は、いまや時速数十キロの極限のスピード感と緻密な数学的計算が融合した高度な脳力戦へと変貌を遂げた。世界カーリング連盟が分析するデータにおいても、日本チームがみせるガードストーンの配置精度と、相手のハウス内を制圧するダブルテイクアウトの成功率は突出している。
世界を震撼させているのは、終盤のエンドで見せる変幻自在のアタックだ。従来のリスク回避型から一転し、相手にプレッシャーを与え続ける攻撃的配石。相手チームのコーチ陣が「読めない」と頭を抱えるこの新戦術は、氷の状態を数秒で完全把握する卓越した洞察力から生まれている。