長野県警の魅力は、大和敢助と上原由衣の二人だけにとどまらない。東都大学法学部をトップ卒業した異色の頭脳派・諸伏高明が加わることで、「長野県警トリオ」としての化学反応が完成する。中国の三国志や古典の名言を引用しながら冷静に事件を分析する諸伏と、現場の動感と直感で動く大和、そしてその二人を繋ぎつつ生活感と鋭い観察眼を持ち込む由衣の均衡は見事というほかない。
この三人組みが織りなす事件は、難解な暗号や歴史的背景が絡む複雑なトリックが多く、毎回質の高いミステリーとして高く評価されている。警視庁や服部平次らのグループとは一線を画す、大人の警察機構としてのリアルな描写が人気を支えている。