元々は単一の画像から始まった世界観だが、オープンなWikiコミュニティの手によって爆発的な拡張を遂げた。最初に足を踏み入れる黄色の階層「Level 0」を切り口に、パイプが複雑に交錯する地下道「Level 1」、濡れたコンクリートが広がる「Level 2」など、有志によって数千もの独自の階層や「エンティティ(存在)」が創作され続けている。
かつての口承文学や都市伝説は、地域コミュニティの中で形を変えながら語り継がれてきた。対してこの作品が示すのは、ネット上の何万人もの見知らぬ人々がリアルタイムで神話を紡ぎ上げる「オープンソース型都市伝説」の完成形だ。誰でも設定を付け加え、誰でも新しい部屋を描くことができる。その開かれた構造こそが、この怪異の寿命を永遠のものにしている。