中川氏を語るうえで外せないのが、麻生太郎氏との特別な盟友関係です。政策志向や国家観を共有する二人は、派閥の枠を超えて政策集団を結成するなど、固い信頼で結ばれていました。
2008年秋、世界を震撼させた「リーマン・ショック」の渦中で麻生内閣が発足すると、麻生首相は経済・金融危機の舵取り役として中川昭一氏を財務大臣兼金融担当大臣に指名します。この兼任は極めて異例であり、日本経済の崩壊を防ぐための緊急登板でした。
中川氏は即座に緊急経済対策を打ち出し、中小企業への資金繰り支援や金融機能強化法の改正を矢継ぎ早に主導。海外の要人からも「日本のカウンターパートとして最も信頼できる実務家」と目されるなど、まさに国難に立ち向かう司令塔としての重責を担っていました。