当時の撮影現場を知る関係者によると、三浦は役に没頭するあまり、撮影の合間にも私服ではなく衣装の制服を着たまま思い詰めた表情でポツンと座っていることが多かったという。16歳の少年が背負うにはあまりにも過酷なドラマ展開だったからだ。
特に話題となったのは、未希と向き合うシリアスなシーンの裏側だ。監督からの厳しい演技指導に対し、彼は一切引き下がる事なく、何度も撮り直しを志願したという。劇中では見られなかったNGカットの中には、感情が高ぶりすぎて涙を止められなくなった若き日の三浦の姿もあった。こうした妥協なき姿勢こそが、あの圧倒的なリアルを生み出していたのである。