吉本興業のNSC大阪校13期生としてキャリアをスタートさせた当初から、彼のコントセンスは群を抜いていた。細部まで作り込まれた人間観察、独特のフレーズ、そして一瞬で空気を変える表情筋の動き。どれをとっても超一流だった。特に『人志松本のすべらない話』で見せた圧倒的なトーク力は、視聴者のみならず同業者である芸人たちをも唸らせ、その圧倒的な存在感を決定づけた。
単なる「面白い芸人」の枠に収まらない彼の強みは、憑依型とも称される圧倒的なキャラクター演じ分けにある。日常のふとした違和感を掬い上げ、極上の笑いに昇華させる職人技。その根底には、NSC時代から変わらぬお笑いへの執着と、途方もない量の人間観察が隠されている。