香川の豊かな歴史と産業を学ぶプログラムも、単なる工場見学の域を脱している。地元の伝統工芸士や農業従事者を講師に招き、生徒自らが商品開発やマーケティングの企画を立案するプロジェクトが進行中だ。単なる「お仕事体験」ではなく、本物のビジネスモデルを考えるヒリヒリとした緊張感がそこにはある。
「地元には何もない」と語って街を去る若者は少なくない。しかし、自らの手で地域の資源に新たな価値を吹き込む経験を経た生徒たちの表情は明るい。彼らの胸には、郷土への誇りと同時に、自らのアイデアで社会を動かせるという確かな自己効力感が芽生えつつある。