大人たちのための再教育市場も急拡大をみせている。都内の社会人スクールが企画した「大人のための直感で理解する算数・数学講座」は、受付開始から数時間で満席になるほどの盛況ぶりだ。
受講者の層は幅広く、20代の若手マーケターから50代の管理職まで多岐にわたる。講座で重視されているのは、公式の丸暗記ではなく、なぜその計算が必要なのかという「概念の可視化」だ。水槽の水量や図形の面積を使った体験型ワークを通じて、受講者たちは「通分とは単位を揃える作業だったのか」と目から鱗を落とす。ある40代受講者は「子どもの頃に意味もわからず作業としてこなしていた計算が、40歳を過ぎてようやく思考の道具としてつながった」と語り、晴れやかな表情を見せた。