食の情報伝達メディアも多様化を極めている。NHKの長寿番組『きょうの料理』が築いてきた伝統的な調理教育の基礎の上に、YouTubeやInstagramなどのSNSメディアが爆発的な勢いで普及した。短尺動画によって調理の「スピード感」や「音」を視覚・聴覚的に理解できるようになった影響は大きい。
同時に、Netflixのドキュメンタリー『シェフのテーブル』に代表されるハイエンドなドキュメンタリー番組は、食に対する美意識とモチベーションを高める役割を果たしている。視聴者はSNSで手軽な技を学びつつ、映像コンテンツで食の奥深さを楽しむという、ハイブリッドな消費行動を見せている。