スマートフォンの画面を見つめる時間が長くなり、私たちの脳は「答えを検索する」ことに慣れきってしまった。しかし、検索窓に打ち込むだけでは手に入らないのが「論理的な思考回路」だ。教育業界の関係者によると、近年、ビジネススクールやリカレント教育の現場で数学の基礎を学び直す社会人が急増しているという。
その入り口として選ばれるのが、幾何学の基礎である二等辺三角形だ。左右対称という美しい性質を持ちながら、少し条件が変わるだけで解法へのアプローチが枝分かれする。この程よい複雑さが、論理的思考のトレーニングに最適なのである。