かつては夏場だけに登場する典型的な「季節家電」の代表格だった扇風機。しかし現在の家電業界においては、365日稼働を前提とした高機能な「空調家電」へのシフトが完全に定着した。部屋全体の空気を循環させるサーキュレーター機能はもちろん、高性能HEPAフィルターによる空気清浄機能や、冬場の暖房アシストまでこなすオールインワン設計がトレンドの主流だ。
さらに見逃せないのがスマート家電としての機能拡張である。スマートフォンの専用アプリやAIスピーカーと連携し、室温や湿度、さらには屋外の空気質データに合わせて風量や運転モードを自動調整するシステムが標準装備となりつつある。単に風を送るだけの時代は終わり、室内の空気環境全体をインテリジェントにコントロールする基幹デバイスへと昇華したのだ。