何が両国の空気をここまで変えたのか。ブレグジット以降、北アイルランド議定書を巡る外交的摩擦が燻り続ける一方で、文化とメディアの現場では驚くべき逆転現象が起きている。互いの差異を拒絶するのではなく、その歪みそのものをコンテンツの源泉に変えようとする動きだ。
関係筋によれば、両国の政府系文化機関はすでに複数の非公開ワーキンググループを立ち上げ、共同出資の枠組みを刷新している。これまでの儀礼的な交流から一歩踏み込み、共同で世界市場を制覇するための戦略的タッグだ。政治的な駆け引きが続く水面下で、表現者たちは国境の壁を軽やかに飛び越えている。