世界を見渡すと、多くの国が明確な歴史的出来事に基づいて「建国記念日」を定めている。アメリカの7月4日(独立宣言の日)、フランスの7月14日(パリ祭・革命の日)、中国の10月1日(国慶節・建国宣言の日)などが代表例だ。これらはすべて、近代国家としてのスタートラインが歴史的文書や出来事によって証明されている。
一方で日本は、他国からの独立や革命によって誕生した国ではない。大昔から緩やかに形成されてきた国家であるため、「この日から日本が始まった」という明確な起点がないのだ。世界でも極めて珍しい「神話に基づく建国記念日」を持っているからこそ、日本は「の」という曖昧な表現でバランスを取るしかなかったと言える。