かつては隠れて着用するイメージの強かった補正ギアが、いまや堂々たるセルフケアのステータスへと昇華している。ヘルスケア・フィットネス機器産業におけるこの数年の動きは極めてダイナミックだ。
厚生労働省が策定する情報通信機器作業における労働衛生管理の文脈でも、長時間の同一姿勢による心身への負担軽減が強く叫ばれるようになった。これに呼応するように、メンズ補正下着・サポートウェアのカテゴリーは前年比で異例の成長曲線を記録している。スーツの下に着込んでも目立たない極薄シームレス設計や、銀イオンを練り込んだ抗菌防臭加工など、ビジネスユースに特化した機能拡充が市場を牽引する。
「見た目を整える」ことと「身体のコンディションを保つ」こと。この二つのニーズが交差する地点で、胸部をサポートするギアは働く現代人の必需品となりつつある。