創業者である故・矢野博丈氏が「安かろう悪かろう」という従来の100円ショップの概念を打ち破り、高品質で驚きのある価値を提供し続けることで発展してきたこのビジネスモデル。いま、100円ショップ・リテール業界全体が大きな試練に直面している。大量生産・大量消費を支えるグローバルサプライチェーンの複雑化は、同時に品質コントロールの難易度を跳ね上げる結果となった。
矢野氏が遺した「お客様の感動と信頼を第一に考える」という経営理念は、まさにこのような危機においてこそ問われている。競合他社も含めたリテール業界全体が、今回の事案を他山のお石とし、受入検品や抜き取り検査の精度向上、海外工場の監査強化といった安全管理態勢の再点検を迫られている。