ビジネス文書や公文書、慶弔関連のやり取りにおいて、踊り字の扱いは時にマナーや品格の指標となる。特に注意したいのが、冠婚葬祭における慣習的なルールだ。
■ 結婚式・慶事における注意点
結婚祝いや案内状では、「再び」「重ねて」といった再婚を連想させる忌み言葉を避ける文化がある。そのため、「益々(ますます)」「度々」といった畳語そのものの使用を控えたり、「いよいよ」のように平仮名で表記したりする配慮が好まれるケースがある。
■ 弔事・おくやみ状における注意点
葬儀や法事の場では、「不幸が重なる」ことを避ける意味から、「重々」「再三」などの表現は忌避される。あえて「くれぐれも」など平仮名に開くか、別の表現に言い換えるのがビジネスマナーとして定着している。
■ 契約書や公的証明書での氏名表記
人名において「佐々木」や「奈々」といった氏名は戸籍上正式に認められている。しかし、行政手続きのシステムや外国機関へのビザ申請等において、OCR読み取りエラーや英字変換(ヘボン式ローマ字)の不整合が起きないよう、デジタル入力時の確認が不可欠となっている。