保育所保育指針において、表現活動や身体運動を通じた感性の育成は極めて重要な領域に位置付けられています。保育指導案に「線路は続くよどこまでも」の手遊びを取り入れる場合、単なる時間の穴埋めではなく、明確な教育的ねらいを設定することが推奨されます。
現場で設定される主な指導目標(ねらい)は次の3点に集約されます。
- リズム感覚と身体の協応動作:歌のビートに合わせて手足を動かすことで、聴覚と視覚、筋肉の連動をスムーズにする。
- 集団活動における一体感の醸成:「出発進行!」などの掛け声やお互いの動きを真似し合うことで、他児への関心と協調性を育てる。
- 想像力と模倣表現の拡張:「トンネルに入った」「踏切が鳴った」といった情景を思い浮かべながら、身体を使って自由に表現する力を養う。
さらに、リトミック活動への展開も非常に容易です。ピアノの伴奏を「スタッカート(跳ねる音)」にすれば蒸気機関車の躍動感を表現でき、「クレッシェンド(だんだん大きく)」にすればトンネルを抜ける疾走感を体感させることができます。音が止まった瞬間にピタッと止まる「ストップ&ゴー」のルールを導入することで、子どもの即時反応力と静止する自制心を同時に鍛えることが可能です。