「野菜か果物か」という学術論争に決着をつける以上に重要なのは、消費者が目的や体調に応じてトマトをどう賢く選び分けるかという実践的な視点です。
トマトの最大の特徴である強力な抗酸化成分「リコピン」は、脂溶性(油に溶けやすい)であり、加熱することで細胞壁が破壊されて吸収率が約3〜4倍に跳ね上がることが各種研究機関の実験データで明らかになっています。そのため、日々のコンディションや目的に合わせて次のように使い分けるのが最も合理的です。
- 生活習慣病予防・アンチエイジングを狙う人:大玉トマトや加熱用トマトをオリーブオイルで炒めたり、トマト煮込みとして摂取するのが最適。
- 手軽なビタミン補給・美肌維持を狙う人:皮ごと手軽に食べられ、生食でもビタミンC残存率が高いミニトマトを日常の間食やお弁当に活用。
- 糖質制限中・ダイエット中の人:フルーツトマトの糖度基準(8〜10度以上)は果物と同等であるため、過度な食べ過ぎには注意し、通常の大玉トマトをメインに選定する。