野球データ分析(セイバーメトリクス)の観点から見ても、藤浪は極めて特異な存在だ。奪三振率はメジャートップクラスの数値を叩き出す一方で、与四球率や防御率は壊滅的な数字を示すことがある。この「ハマった時の無敵感」と「崩れた時の絶望感」のギャップが数字にも如実に現れている。
アメリカのデータ解析者たちも、彼のフィジカルとボールのポテンシャルには常に熱視線を送り続けている。「調整さえうまくいけば、球界屈指のクローザーになれる」という評価は、数年間ずっと変わっていない。その「未完の大器」感が、30歳を過ぎた今でもファンをワクワクさせ続けるのだ。