東京における本物の札幌味噌ラーメンを語る上で、店主の大島剛史氏の存在を外すことはできません。名門「株式会社すみれ」の門を叩き、本店をはじめとする各拠点で12年間にも及ぶ研鑽を積んだ経歴は、数ある同門出身者の中でも際立っています。鍋を振る技術、素材の火入れ、スープの乳化具合を見極める眼力は、過酷な現場で叩き上げられた職人ならではの凄みを放ちます。
2013年5月、満を持して船堀の地に独立開業した際、ラーメン界には激震が走りました。いわゆる「純すみ系」と呼ばれる濃厚味噌のスタイルを忠実に受け継ぎつつも、関東の水や気候、東京の食べ手の舌に合わせて微細なチューニングを敢行。暖簾に刻まれた師への敬意を胸に、自らの名を冠した一杯で勝負する覚悟が、瞬く間に多くのファンを虜にしました。