このパラダイムシフトの真ん中に位置するのが、医療用ポリウレタンフィルムを応用した「セカンドスキン」と呼ばれる保護用ドレッシング材の存在だ。身体装飾のカルチャーにおいて、施術直後にこの特殊なフィルムを貼り付けるスタイルが世界的な標準となった。
セカンドスキンは、傷口から滲み出る浸出液(滲出液)を皮膚表面に保持し、細胞の再生を促す湿潤環境を作り出す。この環境下では血小板やフィブリンが凝集して硬い塊を作る必要がなくなるため、結果として「かさぶたが形成されない」まま皮膚が再生する。つまり、かさぶたができないのは施術の失敗ではなく、最新のドレッシング技術によって傷が理想的な条件で保護されている証拠なのだ。