愛知県の常滑焼は、まさに急須の代名詞とも言える存在だ。職人の精緻な手作業によって仕上げられる「すり合わせ」の技法は、本体と蓋が寸分の狂いもなく密閉される。密閉度が高いからこそ茶葉がしっかりと開き、日本茶本来のアロマと甘みが引き出されるのだ。朱泥の持つ素朴ながらも重厚な存在感は、使うほどにツヤを増し、経年変化を愉しめる。
一方、岩手県が誇る南部鉄器は、世界中から熱狂的な視線を浴びる工芸品だ。伝統的な黒塗りだけでなく、カラフルなエナメルコーティングを施したモダンモデルは海外のカフェ文化にも浸透。ずっしりとした適度な重みと優れた保温力、そして一生モノとして世代を超えて受け継ぐことができる堅牢さが、本物志向のユーザーを魅了してやまない。