物語の序盤、江ノ島盾子は雑誌で女子高生のカリスマとして君臨する「超高校級のギャル」として希望ヶ峰学園に入学します。直情的で少しワガママな女子高生として描かれていましたが、物語のクライマックスである第6章の学級裁判において、彼女こそが学園長を殺害し、生徒たちにコロシアイを強要していた真の黒幕であることが明かされます。
彼女の本来の才能は「超高校級の絶望」。そしてその根底にあるのが、世界中のあらゆる事象の結末を一瞬で予測できてしまう「超高校級の分析力」でした。退屈しきった世界において、唯一自分の予測を裏切るものこそが「絶望」であり、彼女はその快感に異常な執着を示していたのです。
この江ノ島盾子という怪物を語るうえで外せないのが、声優・豊口めぐみさんによる圧巻の演技力です。学級裁判で見せる人格のスイッチング――気品あふれるお嬢様風、陰鬱なメンヘラ風、冷徹な知性派、ハイテンションなギャル風、そしてモノクマの不気味なトーンまで、目まぐるしく変化する狂気の多重人格的パフォーマンスは、プレイヤーに強烈なトラウマと衝撃を刻み込みました。