1990年代後半、リップケア市場に革命を起こしたのが資生堂のウォーターインリップ(昔の定番モデル)でした。「水がしみ出るようなうるおい」をキャッチコピーに掲げ、従来の油分で膜を張る重たい質感とは一線を画す、みずみずしい塗り心地で瞬く間にトップセラーへと駆け上がりました。
特に印象的だったのが、資生堂リップの昔のデザインです。透明感のあるクリアブルーやパステルピンクの楕円形パッケージ、そして蓋を開けた時のカチッという精密な感触は、当時のティーンにとって洗練された大人のアイテムに見えました。メントールの爽快感が際立つ「アクア」や、ほんのり色づく「ラズベリー」など、気分に合わせて複数本を使い分けるユーザーが続出しました。
みずみずしさとノンベタつきを両立させたこの構造は、その後のリップケア製品における「水分補給」という新カテゴリーを完全に定着させました。