声優界広しといえど、橘龍丸ほど特殊な出自を持つプレイヤーは他に類を見ません。青森県にルーツを持ち、大衆演劇の名門「橘小竜丸劇団」の家系に生まれた彼は、物心がつく前の幼少期から舞台に立ち続けてきました。
本名については公に非公開とされていますが、「橘龍丸」という名前は大衆演劇時代から受け継いできた誇り高い芸名です。10代の頃から劇団の座長(鈴組座長)を務め、日本舞踊、殺陣、女形、立役など、あらゆる伝統的舞台芸能の基礎を過酷な巡業生活の中で叩き込まれました。
その後、20代半ばで「声の表現で勝負したい」という強い情熱から声優への転身を決断。業界の第一人者である浪川大輔が代表を務めるステイラックへの所属を果たします。舞台で鍛え抜かれた度胸と卓越したセリフ回しは瞬く間にオーディション現場で注目を集め、異例のスピードで主要キャラクターの座を射止めることとなりました。