ディズニー「シンドバッドの冒険」旧版が怖すぎた理由と名曲誕生秘話

ディズニー「シンドバッドの冒険」旧版が怖すぎた理由と名曲誕生秘話

今注目を集めている ディズニー「シンドバッドの冒険」旧版が怖すぎた理由と名曲誕生秘話について、主要な情報をご紹介しています。

リニューアルに際して新たに投入された切り札が、シンドバッドの無二の相棒として誕生した子トラの「チャンドゥ」です。ディズニーのイマジニア陣は、子どもたちが感情移入しやすく、かつ緊迫した航海の中でも安心感を得られる存在として、ターバンを巻いた無邪気な子トラを考案しました。各シーンで魚をくわえたり、バナナに埋もれたり、財宝のコインで遊んだりとコミカルに描かれるチャンドゥは瞬く間に来園者のハートを鷲掴みにしました。

この人気はアトラクション内だけに留まりません。パーク内のショップではぬいぐるみ、カチューシャ、パスケースなどのチャンドゥグッズが飛ぶように売れ、アラビアンコーストのフードワゴンで販売された「チャンドゥテール(チキンクリームまん)」は長蛇の列を生む伝説的フードメニューとなりました。キャラクター単体としての愛らしさが、アトラクションの集客構造そのものを根底から押し上げたのです。

そしてもう一つ、このリニューアルを歴史的傑作へと昇華させたのが、ディズニー映画『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』の楽曲を手掛け、アカデミー賞を8度受賞した世界的巨匠アラン・メンケンによるテーマソング「コンパス・オブ・ユア・ハート」の存在です。東京ディズニーリゾートのアトラクションのためだけにメンケン氏が完全オリジナル楽曲を書き下ろすというプロジェクト自体が、極めて異例かつ贅沢な試みでした。

日本語版の歌唱を担当したのは、元劇団四季のトップ俳優として『ライオンキング』の初代シンバ役を務めた坂元健児氏。その力強くもどこか温もりを帯びた圧倒的なベルティング唱法は、ゲストの鼓膜を震わせ、胸の奥深くまで染み渡ります。「人生は冒険だ、地図はないけれど」「心のコンパスを信じて」という歌詞のメッセージは、子ども向けのアニメーションソングの域を完全に超え、人生の岐路に立つ大人の心をも激しく揺さぶるアンセムとして機能しています。

中村 さくら
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中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。