基本の音が出せるようになったら、次に立ちはだかるのが演奏技法を示す特殊記号の解読です。ベース演奏の醍醐味であるダイナミックな表現は、TAB譜上の記号によって正確に指定されています。たとえば、弦を指で叩き弾く「スラップ奏法」では、サムピング(親指で弦を叩く)を「T」、プル(人差し指や中指で弦を引っ張る)を「P」と表記するのが一般的です。これらのアルファベットが数字の下に添えられているのを見逃さないようにしましょう。
音となめらかにつなぐアーティキュレーションも記号で一目瞭然です。弦を押さえた指で叩くように発音するハンマリング・オンは「h」、指を引っ掛けて音を下げるプル・オフは「p」で表されます。音を滑らかに滑らせるスライドやスライドイン・アウトは「s」や斜線「/」「\」で示され、弦を軽く触れてパーカッシブな音を出すゴーストノートは「x」と表記されます。これらの特殊記号を一つずつ紐解いていけば、プロ特有の躍動感あふれるニュアンスをそのまま再現できるようになります。