時計の針を少し巻き戻すと、次男の騒動がもたらした波紋の大きさがあらためて浮き彫りになる。当時、みのもんた氏はTBSテレビの朝の情報番組『みのもんたの朝ズバッ!』や、フジテレビ系列の国民的クイズ番組『クイズ$ミリオネア』などで司会を務め、日本のテレビ界の頂点に君臨していた。
しかし、身内の不祥事に対する世論と加熱する芸能報道の追及は苛烈を極めた。毎朝、舌鋒鋭く社会の不正や事件を糾弾していたポジションだっただけに、視聴者からの風当たりは想像を絶するものだった。「父親の監督責任」を問う声は連日メディアを埋め尽くし、最終的にみのもんた氏は長年守り続けた朝のベルト番組からの降板を決断せざるを得なくなった。テレビ界の巨星が退陣へと追い込まれたあの瞬間は、芸能界における「二世」のリスクと、巨大な影響力を持つメディアの脆さを残酷なまでに露呈させた出来事だった。