この広大な拠点の開発・運営母体である日本毛織株式会社(ニッケ)は、羊毛紡績から始まった百余年の伝統を礎に、不動産開発においても独自の美学を貫いてきた。歴史ある赤れんが建築や緑豊かなプロムナードを巧みに残しながら、現代の商業機能を調和させる手腕は見事というほかない。
地域社会との強い絆を最優先に掲げる姿勢は、ニッケコルトンプラザのオープン当初から一貫している。地域文化の継承と環境負荷低減を両立させた今回の再開発は、過去の歴史と未来の都市生活を滑らかにつなぐ先進的な都市デザインのモデルケースと言えるだろう。