郊外の駅前にありながら、驚くほどモダンで温かみのある佇まいを見せるのが「神戸市立名谷図書館」だ。リノベーションによって生まれ変わったこの空間は、神戸市立図書館の新たな方向性を象徴している。随所に配された木製ルーバーと柔らかな間接照明が、まるで森のロッジに迷い込んだかのような安心感を与える。
買い物の合間にふらりと立ち寄れるアクセスの良さを誇りながら、席に着けば周囲の気配を感じさせないプライベートな読書ブースが広がる。空間デザインの工夫によって日常の利便性と非日常の静寂が見事に両立された、隠れた名所である。