ここが単なる自然公園と一線を画す最大の理由は、敷地内に点在する歴史的建築の存在だ。なかでも、世界的な建築家アントニン・レイモンドが自らのアトリエ兼別荘として建てた「夏の家」(旧レイモンド別荘)は、日本の近代建築史上きわめて価値の高い遺産として知られている。
また、明治から昭和の軽井沢を見守ってきた「旧軽井沢郵便局舎」や、文豪・有島武郎が寄留した「野上弥生子書斎」など、貴重な文化財が丁寧に移築・保存されている。木の温もりと先進的な造形美が融合した空間に足を踏み入れると、当時のハイカラな空気感が肌を通して伝わってくる。