SNSの口コミや車内アンケートの分析から浮き彫りになるのは、環境ストレスに対する評価の二極化です。特に冬場や季節の変わり目に頻出するのが、新幹線の一番前はドア開閉で寒いという不満です。
最前列は客室とデッキを隔てる自動ドアの至近距離に位置します。乗降駅での停車時はもちろん、走行中もトイレの利用、ゴミ捨て、車内販売のカート移動、巡回する車掌の往来によって、数分おきにドアが開閉します。特に冬季の外気温が氷点下に達する区間では、ドアが開くたびにデッキから冷気が一気に足元へ流れ込み、室温が急激に低下します。膝掛けを持参していない場合、足元の冷えで体調を崩すリスクすらあります。
音と光の刺激も無視できません。ドアが開く機械音やセンサーの動作音、デッキから漏れ聞こえる通話の声など、突発的な環境音に常に晒されます。夜間の運行では、客室の減光に対してデッキ部分の照明が明るいため、ドアの開閉によって光の明暗が視界に差し込み、浅い眠りを妨げられるケースが頻発します。「移動中に仮眠を取って体力を回復させたい」という乗客にとって、最前列は最も過酷なポジションになり得ます。