ここでは「オオエドランヴ」の世界を形作るリリックの構造と、そこに込められたメッセージを独占解説する。言葉遊びと洗練されたライミングが織りなす歌詞の全貌をたどってみよう。
歌詞の随所に散りばめられているのは、江戸の「粋」や「傾奇者(かぶきもの)」の精神だ。世間の常識や退屈な日常を嘲笑い、自らの美学を貫いて夜を駆け抜ける。そんな威風堂々としたアティチュードが、畳みかけるような高速ラップとキャッチーなメロディラインに乗せて歌い上げられる。
とりわけサビ部分の歌詞は、音節のハメ方と韻の踏み方が極めて変態的だ。日本語の母音の響きをシンセサイザーのパーカッションのように扱い、リスナーの聴覚にダイレクトに快感を与える。意味性の追求と音的な心地よさの双方が、高い次元で融合している点が見逃せない。