八咫烏とは何者か?3本足の理由とサッカー代表マーク・秘密結社の真相

八咫烏とは何者か?3本足の理由とサッカー代表マーク・秘密結社の真相

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八咫烏の「咫(あた)」とは、親指と中指を広げた長さ(約18cm)を指す古代日本の長さの単位です。「八咫」は文字通りには「約1.4メートル」を意味しますが、神道や古代文学においては実測値ではなく「途方もなく巨大で神聖な存在」を形容する言葉として用いられます。三種の神器の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」と同様の尊称です。

八咫烏が歴史の表舞台に登場するのは、初代天皇とされる神武天皇の即位を描いた「神武東征(じんむとうせい)」の説話です。日向(現在の宮崎県)を発ち、大和(奈良県)を目指して東へ進軍した神武天皇一行は、熊野の険しい山中で荒ぶる神の毒気に阻まれ、深い霧の中で完全に方向を見失います。

絶体絶命の危機に瀕した際、高天原の天照大御神(あまてらすおおみかみ)と高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)の命を受け、暗闇の山中へ遣わされたのが八咫烏でした。空から舞い降りた巨烏は軍勢の先頭を飛び、複雑怪奇な紀伊半島の山岳地帯を的確に案内して、見事に大和の橿原(かしはら)へと導き入れました。この功績から、八咫烏は後世にわたって「困難な局面で活路を開く導きの神」として崇められるようになったのです。

なお、京都の名社である下鴨神社(賀茂御祖神社)の主祭神・賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、この八咫烏の化身であったと伝えられており、古代豪族である賀茂氏の祖神としても厚く祀られています。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。