日本国内で飼育を試みる場合、第一にクリアすべきは「日本の夏の蒸し暑さ」への対策だ。極寒のヒマラヤで培われた重厚なダブルコートの被毛は熱を蓄えやすく、エアコンを24時間フル稼働させる広大な室内空間や、専用のドッグランを備えた飼育環境が絶対条件となる。
防衛本能と独立心が非常に強いため、幼少期からの適切な社会化トレーニングと、大型犬を扱える経験豊かなハンドラーによる制御が不可欠だ。食事量も一般的な犬種とは比較にならないほど多く、医療費や空調費を含めた年間の維持コストは、一般的な大型犬の数倍に達することも珍しくない。安易な気持ちでの飼育は絶対に避けなければならない犬種と言える。