俳優としての大きな転換点となったのが、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で演じ切った北条義時役だろう。時代劇という過酷な現場で、純朴な青年が冷徹な権力者へと変貌していく壮絶な生涯を演じ抜いた。あの現場で培われた凄みが、今のビジュアルにも地続きで息づいている。
さらに、所属事務所「トライストーン・エンタテイメント」の代表取締役社長に就任したことも、彼の内面に大きな変化をもたらした。プレイヤーとしてのみならず、芸能界全体を見渡し、日本映画界の未来を担うリーダーとしての重責。背負うものが増えた男の顔つきは自然と引き締まり、蓄えられた髭がその威厳と覚悟をより一層際立たせている。